曲技飛行隊 ブルーインパルス

曲技飛行隊 ブルーインパルス
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去る11月3日、航空自衛隊入間基地で開催された入間航空祭は19万人の観客を動員したという。

ブルーインパルスとは、第四航空団隷下、第11飛行隊のことである。

戦後の曲技飛行は、東京タワー完成年と同じ1958年に始まった。当時は航空自衛隊が編成されて間もなくの頃であり、アメリカ人顧問の協力を得て、たった二機による飛行であった。しかも自衛隊内における位置づけは曖昧なものであった。機体には主力戦闘機であったノースアメリカンF-86Fが使われた。

1960年代になると、航空幕僚長、源田實(海軍航空隊のリーダー的存在)の理解を得て、アクロバットチームとして正式に発足するところとなり、機数も5機に強化され、展示飛行の回数も飛躍的に増えていった。東京オリンピックの開会式時に、10月の青空に五輪マークを描いて一躍有名となった。私が高校一年生の時のことで、誇らしく思ったものである。

現在の飛行隊は二代目、三菱重工製の超音速機T-2を経て、三代目となる川崎重工製T-4を使用している。T-4はエンジンの力の割に軽量であることから曲芸にはもってこいである。開発当初からアクロバット飛行に合わせて設計された。小ぶりな機体で整備もしやすいという。但し採用から既に20年が経過しているので四代目に乗り換えるべき時期にきてはいる。

↑松島基地に戻ってきたT-4の図

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(文・イラスト:YOGI age71)

 

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