知ってるようで知らない大型航空機の着陸

知ってるようで知らない大型航空機の着陸

パイロットの腕の見せ所

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飛行機に乗る醍醐味は、「着陸」の瞬間にある。

パイロットもきっとそう思っているのではないか。と言うのも、操縦において離陸は簡単であるが、着陸は難しいから。腕の見せ所。

「あの瞬間がイヤなんだ。」海外旅行は好きでも、飛行機が苦手な人はそう言うかもしれない。あらかじめ何が起こっているか知っておくと、恐怖も和らぐかもしれない。

目的地に近づくと客室乗務員があれやこれやの片付けのためにバタバタと動き回る。機内アナウンスによって乗客は全員座席に縛り付けられる。もうトイレにも行ってはいかんぞ。キャビンアテンダントはエプロンを外して制服の上着を着る。その姿はちょっと格好いい。

作動する三種のブレーキ

飛行機が減速し始めると、グイーンというモーターの回転音が聞こえてくる。これは主翼後縁部のフラップがせり出す時の音だ。これは速度低下により失われていく「揚力」を補うためのもの。つまり翼下面積を増やしているのだ。(ちなみに機体全体に対する翼下面積の比率は、現代の大型旅客機も70年前のゼロ戦もほぼ同じなのだそうだ。)

やがて、大きな金槌をもって期待下部を叩くような「ゴトン」という音がして車輪が下りる。程なくして衝撃と共に滑走路に着地する。この時点での機体の速度は時速約250km。接地とほぼ同時に主翼の真ん中部分のパネルが数枚ポポンと立ち上がる。スポイラーが作動したのだ。スポイラーとは飛行機の「揚力」をスポイルするための装置。これが作動することにより車輪が地面をとらえられるようになるわけだ。

続いてエンジンを覆うカバーの外側一部分が開いて「逆噴射」が行われる。パイロットはエンジンの出力を上げ、ストラスリバーサルレバーを引く。するとエンジンの排気の流れがせき止められ、排気は前方向に逃げるという仕組み。機体は急激に速度を低下させる。

最後に車輪にあるブレーキが掛かって、機は自動車なみの低速度でターミナルビルに向かうのである。

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ご搭乗おつかれさまでした。

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