メリークリスマス!
突然ですが皆様、好きな映画やアニメ、ゲームのグッズやフィギュアを集めるのって楽しいですよね。
当方、齢4つで仮面ライダーやタイガーマスクのソフビ人形を集めはじめて以来、今年(2018)で41になりますが、この半生のほぼ全ての期間、オモチャを集めつづけてきました(洋画・アメコミ関連商品が中心)。
「そんなの集めてどうするつもり?」なんて、家人に眉をひそめられて、大掃除や引っ越しの際に大規模整理の憂き目をみたり、親戚の集まる席で「いい歳して」とあげつらわれたりと、物理的にも精神的にも障壁が多い趣味ではありますが、「なぜ集めるのか?」という問いの僕の答えとしては、手元にそういったモノを置くことで、好きな作品とつながってる気がするからと言う他ありません。
文化人類学の大家、和辻哲郎はその著作(「偶像再興・面とペルソナ 和辻哲郎感想集」講談社文芸文庫)において、偶像崇拝は「感覚的な美」に対する自然な受容態度であると語っています。芸術を愛でる態度として、まず偶像をありがたがり、次の段階として創作にいたる、ということらしいです。この言を借りるならば、芸術性が高い人ほど、対象を模したモノに執着するってことですよね?あの哲郎さんが言うんだから、間違いないんだきっと、うん。
自らの収集癖の正当化に成功したところで本題に入ります。
自分にクリスマスプレゼント
(この見出し、40過ぎのおっさんが書いてるかと思うと我ながら寒気がしますね。)
今日は2018年のクリスマス当日。子供達にはサンタクロースがやって来る日です。ただ今年も、あの白髭肥満不法侵入親父は僕のとこには来ませんでした(あたりめえだ)。ゲームに夢中なそこらへんの小学生よりも、僕の方がよっぽどオモチャを欲しがっているというのに。
それならば、自分で買うしかないじゃない!というわけで、ここ数年のクリスマスには、自分の中でイベント的に今年発売された玩具の中から「俺のおもちゃ大賞」を決め、大賞作品を実際に購入する、ということをしています。一般社団法人日本玩具協会が主催する「日本おもちゃ大賞」(リンク先に今年の受賞一覧)からネーミングをインスパイアしていますが、こちらの選考は単純に「僕の好み」と「予算的に買えるかどうか」だけでやっております。海外メーカー製品も対象です。
ちなみに昨年(2017)の大賞おもちゃはホットトイズのムービーマスターピース「パニッシャー」でした(知らんがな)。
もったいぶるようなもんでもないので、さっそく発表いたします。
俺のおもちゃ大賞2018
大賞は・・・株式会社Gecco『Bloodborne The Old Hunters / 狩人 1/6 スケール スタチュー』です!
Geccoの『ブラッドボーン』 狩人(ハンター)の1/6スケールスタチュー。約2年前の発売と同時に市場から姿を消したあの傑作が、たくさんの再販リクエストにお応えし追加&新規造形で大幅リニューアルの「The Old Hunters」バージョンになって帰ってきました! #Bloodborne https://t.co/MZGVBT4pfq pic.twitter.com/HkkyF5Rsgi
— 豆魚雷 (@mamegyorai_jp) January 24, 2018
選考理由・・まず筆者はPS4を持っていないので、このキャラクターが登場するPlaystation4用ソフト『Bloodborne』をプレイしたことがありません。ただ、このゲームの兄弟作にあたるPS3のデモンズソウルやダークソウルはプレイしましたので、どんな種類のゲームかはなんとなく知っていますし、当作のプレスイメージも、19世紀のイギリスっぽいダークなスチームパンク風で非常に好みだなとは思っていました。
今年の4月頃でしたかね、秋葉原のラジオ会館にある「あみあみ」という玩具屋さんを訪れた際、店内にあるケースに展示されていたこの商品のサンプルに目を奪われました。特徴的な立ち姿に「プレイしていないあのゲームの商品だ。」と判ったんですが、だからといって素通りできないほど、とにかく作りこみが凄い。おそらく素材はABS樹脂だと思いますが、造形といい塗装といい、1/6スケールの量産品でこのクオリティが実現できるのかと、本当に驚きました。衝撃は家に帰った後もしばらく続き、メーカーについて事細かに調べたり、ゲームのプレイ動画を眺めたりしたのを覚えています。
ただ、僕は、ポーズを変更できないスタチューよりもアクションフィギュアを集めるのが好きでして、ぐずぐずしている間に6月の発売日を逃してしまったんですね。この手の高価格帯の玩具というものは、一度発売したらそれっきり、再生産も殆どしないのが常。ただでさえこの商品は、3年前に発売された超人気アイテムのリメイク商品です。発売日以降の人気商品はびっくりするくらいのプレミア価格で手に入れるほかなく、泣く泣く諦めた経緯があります。
で、事ここに至って、一年間で印象的だったオモチャのことを考えたときに、一番に思いだしたのがこのスタチュー。調べてみるとなんと個人売買であれば、まだ定価程度で手に入りそうじゃありませんか。しかもこの商品、魅力の一つに狩人が両手に持っている「様子がおかしい武器」が挙げられると思いますが、こんな感じのこわい武器が別売りで色々発売されていて差し替えて持たせることが可能なのです。可動こそしないものの、表情を変えられるとあってはもう迷う理由はありません。と、いうわけで「俺のおもちゃ大賞2018」大賞に選出させて頂き、実際に購入を決意するはこびとあいなりました。
次稿、後編では実際に届いた商品を開封したり飾ったりしてその模様をレポートします。