【40歳からのトランスフォーマー】スタースクリームに学べ！組織を支えるナンバー２の在り方

ナンバー２は最高だ

ビジネスパーソンの読者各位におかれましては、大なり小なりの会社組織の中において忙しく日々を送られていることと存じますが、みなさんは普段、組織の中の自分の立ち位置、その理想像をどのように描かれていますか？

いつかは経営者の後を継いで、全社員を率いる代表取締役？

はたまた培ったノウハウと人脈を活かして、組織を飛び出し一国一城の起業家に？

そういう意識の高い手合いはちょっと横にどいておいてもらいまして、本稿では全社会人が心の底では憧れているであろう「組織のナンバー2」その在り方について、モデルケースを基に検証していきたい、そう思うわけでございます。

とかく世知辛いこのご時世、うっかり乗せられておめおめトップになんてなろうものならさあ大変。業績の責任はもとより、やれコンプライアンスだ、やれパワーハラスメントだ、やれ失言で大炎上だ、かびすましい連中に些細なことで足元掬われて玉座から追われ、その後の行方を知る者はいない…。なんて悲劇的なことになりかねないのです。

そこへ持ってきて「ナンバー2」という立ち位置の安定感たるや。元来トップの右腕は能力の高い人物が務めることが多く、「切れ者」のパブリックイメージは欲しいままに、重大な責任はトップに押し付けて実務の面で組織を切り盛りする影の実力者。影ゆえにコモンセンスとして名が知られている「ナンバー２」は多くはありませんが、諸葛亮に黒田官兵衛、直江兼続に秋山真之と、挙げてみれば誰もが納得のそうそうたる顔ぶれ。

ただ歴史の話を引き合いに出してもお勉強感が強くなりますので、話をポップカルチャーに限定した場合、最も著名な「ナンバー２」と言えば、トランスフォーマーに登場するデストロン軍団（ディセプティコン）のナンバー２、スタースクリームをおいて他にはいないでしょう。

本稿では社会人を志す学生ほぼ全員が閲覧するという、就職・転職人材広告企業マイナビの「学生の窓口」というページに投稿されていた「組織を支える！ ナンバー2として活躍できる社会人の特徴8選」という記事をもとに、スタースクリームが如何に優れたナンバー2であるか、如何に手本として相応しいかを検証していきたいと思います。読者の皆様は彼のナンバー２としての立ち居振る舞いを是非参考にして頂きたい。記事のタイトルによると優れたナンバー２には8つの特徴があるらしいので、スタースクリームがいくつ該当するか楽しみですね！

その１．フォローがうまい

なるほどねえ。これはスタースクリームの得意分野ですよね。

初代アニメ『戦え！超ロボット生命体トランスフォーマー』の劇中、このスタースクリームが所属するデストロン軍のトップ、メガトロンは何度自分の部下の失態に激怒したか数え切れないほどですが、そのほとんどのケースでスタースクリームは、メガトロンの怒りを一身に受け止め、上司をなだめると共に、部下になるべく類が及ばないよう振舞っているように見えました。

まあ大体の場合、スタースクリーム自身が敗因を作ってしまっていることも間違いないんですが、度重なる失敗や度が過ぎるような悪ふざけ（裏切り）にも関わらず最後の方まで降格されることなく、メガトロンに重用され続けた事実を鑑みれば、スタースクリームが抜群に「フォローがうまい」ことは疑いようがありません。

その2.　コミュニケーション能力が高い

これもパッチリ当てはまりますね。

前段「フォローがうまい」と、なんとなく意味合い的にほぼかぶっているのではないかという疑問はあるものの、スタースクリームといえば生みの親であるボブ・ブディアンスキーをして「Silver Snake」と綽名されていた通り、エデンの園でイヴを誑かしたヘビの如く甘言を弄して他人を操縦することに長けたキャラクターです。

性格的に合っているとは到底思えないのにナンバー２で居続けたメガトロンとの関係性もそうですが、息ピッタリのジェットロン三羽烏としてのチームワークもそう、自ら創設したコンバットロン軍団を率いたこともそう、アストロトレインやブリッツウイングと主君を裏切るという事前に漏れたら命取りの作戦を共有したこともそう、およそコミュニケーション能力が低い奴には到底真似できない芸当をやってのけました。

ポイントは「人望がある」ではなく、あくまで「コミュニケーション能力が高い」ですので、この項目もスタースクリームは該当ということで。

その3.　目立ちたがり屋じゃない

「今日からこの俺様がデストロンのニューリーダーだ！」ースタースクリームの口ぐせ

この項目にスタースクリームをねじ込むのはいくら何でも無理か…。うまくそのポジションをキープし続けるという点では誰にも引けは取らないと思いますが、いくらネタ記事とはいえ、「スタースクリームが目立ちたがり屋じゃない」理屈はどうあがいてもひねり出せそうもありませんので、致し方ありません。この項目は不一致ということで。まあ、8つあるという項目のうち１つくらい駄目でも問題ないでしょう。

その4.　仕事ができる

これはもう、スタースクリームのためにあるような項目ですな。

スタースクリームのビークルモードはダグラス社謹製アメリカ軍の主力戦闘機F-15イーグル。ピクシブ百科事典の「スタースクリーム」の項目に記載されていますが、首領メガトロンは変形するとワルサーＰ－３８という銃身がほっそい拳銃になってしまうことを考えると、まずその一戦闘員としての能力に疑う由はありません。メガトロン不在の際に、彼が半自動的に指揮権をとっても仲間が文句を言わないのは、彼の実力の表れといえます。

また頻繁に、絶対的な上司に向かって自らが正しいと思うことを果敢に箴言しますし、デストロン軍の中でも一歩引いて事の趨勢を見守り有利な方につこうとする冷徹さも劇中よく垣間見ることができます。前述した通り、身一つで放逐された後、何もないところからコンバットロン軍団を生みだし、あっという間に一勢力を築いてみせたエピソードからも、彼の有能さを伺い知ることができます。

毎回同じ論法で恐縮ですが「忠誠心が強い」ではなく、単に「仕事ができる」という項目ですので、スタースクリームはこちらも文句なしに該当ということになります。

その5.　その他

ちょっと待ってください？

私の記憶が確かならば、8つあるという優秀なナンバー２の特徴のまだ5番目だったと思うのですが、「その他」ってなんですか。

引用元のサイトを是非ご確認頂きたいのですけれども、確かに「8つ」と書いてあるように読めるのですが（2019年9月時点）、記事の中をどう探しても大項目は4つ、5番目はその他で「以上」となってるように見えるのです。

これがあれか、巷で噂のＳＥＯライティングってやつか。興味を惹きそうなタイトルで閲覧者を釣っておいて、開けてみると中身スッカスカのどこかで読んだようなあったりまえのことしか書いていないという。道理でさっきから、できるナンバー2の特徴って言ってるのに「仕事ができる」とか「フォローがうまい」とか、小学校の低学年でも言えそうなことしか書いてないと思ったぜ。（個人の見解です）

読者の皆様大変申し訳ございません。本来であれば「優秀なナンバー2の特徴8つ」をスタースクリームと較べ合わせて、良きサンプルとして提示したかったものでありますが、参照したサイトがこんな感じですので、急ですがこの辺で本稿を唐突に終わりたいと思います。

まあでも、ちゃんと挙げた４つの特徴の中でも３つ、3/4、75％の一致率をスタースクリームは見せているわけです。75％もあればですね、雨の予報ならほぼ確実に傘は必要ですし、シンクロ率ならエヴァンゲリオンは思うがままに動かせます。本稿が超適当だからといって、スタースクリームが優れたナンバー2であることは間違いございません。

1985年に放映を開始したＴＶアニメ『戦え！超ロボット生命体トランスフォーマー』、ドコモが運営する「ｄアニメストア」ほかで好評配信中ですので、未見の方は是非スタースクリームの雄姿をその目でお確かめください。More than meets the eye!なんつってね。最後に筆者おススメのスタースクリーム活躍回を列記いたしまして、駄記事を終わります。