【受け継がれる海軍の伝統】海上自衛隊・掃海隊群を知ってるかい?

【受け継がれる海軍の伝統】海上自衛隊・掃海隊群を知ってるかい?

一流のマインスイーパー

「掃海」とは、軍艦や商船の安全な航行を可能にするため、海中や海上に撒かれた機雷を除去する作業のこと。

難易度の非常に高い危険な任務であり、まさしく熟練の技が求められる。

日本の海上自衛隊の掃海部隊の規模及び質は、世界的にみても一流である。

 

太平洋戦争の敗戦により、軍は解体され、旧帝国軍と現在の自衛隊の間には断絶がある、と世間一般に思われがちだが、実は帝国海軍と海上自衛隊は途切れることなく連続している。

掃海隊群とは

掃海部隊は掃海艇と、掃海母艦で構成される。

掃海母艦は、掃海艇に対して、燃料や食料補給を行う。時には小さな掃海艇乗組員の休養基地にもなる。

最近の掃海母艦は5千トンもあって巨大である。

掃海艇が機雷を処分したところ

 

 

戦後、生き残った掃海母艦、掃海艇などで構成される掃海部隊は、アメリカ軍が戦争中に日本の沿岸各地に投下した機雷除去のために、敗戦直後から活動した。

十六条旭日旗と共に海軍の伝統を海上自衛隊に伝える役割を果たした。

受け継がれる海軍の伝統

世界中の海軍の「宗家」と言うべき英国海軍は、スペインと対決したエリザベス一世の時代に、女王所有の海軍と、ドレーク船長に代表される私掠戦(政府公認の海賊船)の混成部隊として発足した。

一説には女王とドレーク船長は恋愛関係にあったとか。

英国海軍はスペインの無敵艦隊を打ち破り栄光の時を迎えるも、17世紀初め、オランダ海軍の台頭もあって混迷の時期を迎えたこともある。

その後立ち直り、七つの海に君臨して「パックス・ブリタニカ」を支えることになる。

日本は明治期にこの英国海軍を師と仰いで、自前の海軍を育てた

日本の陸軍が、その英国をライバルとするフランス、ドイツの軍隊を模範としたのとは対照的である。

国際舞台に登場して間もない極東の島国としては、「いいとこどり」のつもりであったかもしれないが、この両軍の育ちの違いが後に軋轢を生んだ。

英国では、海軍は一つの文化と認識されている。

文化であるならば、たとえ一時的に躓きがあったとしても歴史を重ねるごとに洗練されてゆくであろう。

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