【自転車サンドイッチ1】神谷町「3206」のデビルドエッグサンド

【自転車サンドイッチ1】神谷町「3206」のデビルドエッグサンド

自転車とサンドイッチ

別記事で触れているように、筆者のアクティブな方の趣味はスポーツサイクリングです。天気のいい休日に体が空くと、結構な頻度で自転車ででかけてしまいます。

乗ってるだけでそれなりに楽しいロードバイクですが、家を起点にした快適に走れるルートをあらかた開発し終えてしまうと、飽きを感じるようになり、家から乗り出すのに、ちょっとした目的地が欲しくなってきます。

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また、もう一つロードバイク乗りのちょっとした悩みとして、ヘルメットとサイクルウェアにビンディングシューズという出で立ちでは、出先でレストランに入りづらいというものがあります。ピチピチした格好で恥ずかしいですし、目を引く時点で他のお客さんに迷惑な気もします。夏場で汗ダクならなおのこと。それなりの価格がする自転車を屋外に駐輪してその場を離れたままにするのも気になります。

この2つの問題を同時に解決する手段として、僕は家から離れたところにある「サンドイッチがおいしい店」をネットや雑誌で探して、そこを目的地にすることをよくしています。

パン屋さんやサンドイッチ屋さんなら、ほとんどの場合テイクアウトができますし、テラス席があるカフェのような店なら停めてある自転車を視界に入れながら食事することもできます。外で食べてもサンドイッチの包装紙くらいなら丸めてポケットに入れて持ち帰るのがたいした負担ではありません。

過去に別項でロードバイクで痩せたきゃ食事に注意せよ、みたいなことを書いた気もするんですが、まあ痩せたくなきゃ気にすることもないっつうことで。本シリーズでは、僕が実際に訪れて食べてみたサンドイッチを紹介していきます。

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神谷町「3206」

第一回の今回は、つい三日前に食べた神谷町にある「3206」のデビルドエッグサンドです。

自宅がある上野から自転車を飛ばして約30分、日比谷線神谷町駅から徒歩3分くらいのところ、桜田通りから第一京浜の抜け道沿いの休日は閑静なエリアの一角に、ニューヨークのカフェスタイルのお店があります。

中は売り場と店内のイートインスペース、そして10卓くらいのテラス席が併設されている、結構広めの店舗です。ただ席と席の間隔は小さく、椅子も机もゆったりくつろぐという造りではありません。長居はしにくいかもしれないですね、いずれにしろぼくはテイクアウトするんで関係ありません。

訪れたのは日曜日の午前11時くらいだったんですが、結構お客さんが入っていました。この辺りはオフィス街なので平日のお昼時はもっと混雑しているかもしれません。

入り口から入ってすぐ目に飛び込んでくるのは、冷蔵棚にずらっと陳列されたサンドイッチ。休日だからといって品数が少ないということはなさそうです。が、実は事前の下調べでは、エルビスプレスリーの好物だったという、ピーナツバターとバナナとベーコンのサンドイッチ「エルビス」を食べてみたかったんですが、棚に見当りません。お店の方に「エルビスないんですか?」というのも「エルビスだと?サンドイッチは日持ちしないんだから棚になきゃないんだよ。それよりエルビスっつうツラかおまえ」と思われたら嫌なのでやむなくプランBに変更、お店で一番人気だという「デビルドエッグサンド」を買ってみました。

デビルドエッグというのは、元はアメリカでイースターのときに食べられる卵料理、ゆで卵の白身をそのままに黄身だけマヨネーズや他の食材と和え、また白身部分に戻した前菜料理のことです。デビルというのは、胡椒を効かせた調理法によく使う冠です。

「3206」のデビルドエッグサンドはまず見た目にボリュームたっぷり、ひとつのサンドイッチに優に2つ分ぐらいの半熟卵が使われています。ただ半熟卵ってそのままで十分おいしいので、使われている量からいって卵とマヨネーズの味だけでごまかされてしまうかなと思ったのですが、予想はいい意味で裏切られます。

このサンドイッチの味の決め手はオリジナルのタルタルソース。一般にタルタルソースといってイメージするマヨネーズやお酢の酸味はほとんど感じない、ちょっと甘めの味付けと、優しい酸味。そしてこってりしたクリーミーな味わい。内容物を見るとクリームチーズと蜂蜜が使われているようです。食材を考えると空恐ろしくなるほどの高カロリーだと思いますが、健康志向でやれオーガニックだマクロビだうるさい昨今、むしろすがすがしい‘くらいガツンとした構成。女性ならこれ1つでお腹いっぱいになるでしょう。

わざわざ足を運んだ甲斐のあるオリジナリティで、大満足でした。

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お薦めイーティングスポット

ちなみに僕がテイクアウトして、このサンドイッチを食べた場所ですが。お店のすぐ近くの高台にオランダ大使館があります。もちろん中にはうっかり入れませんが、通りを挟んで反対側の芝学園側の歩道に、広めのベンチが二つ設置されています。塀越しに伺えるオランダ大使館の豪奢な造りや、庭木の紅葉なんかを眺めながら食べるサンドイッチは、東京のど真ん中での贅沢なピクニック気分でなかなか乙なもんでした。おすすめのスポットです。ただ、大使館の歩哨さんが、時々こっちを気にしていましたので、ゴミはちゃんと持ち帰らないと国際問題になるかもしれませんね。

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