【空と海の番人】巡視船とガルフストリーム

【空と海の番人】巡視船とガルフストリーム

頑張れ!海上保安庁

日本の国土面積は、世界第60位だが、領海にEEZ(排他的経済水域)を加えた広さは世界第6位となる。

この広大な海の安全を確保するのが海上保安庁の役目だ。

領海とは沿岸から12海里(1海里は1,852メートル)の水域で、国家の主権が及ぶエリアのこと。

EEZは英語のExclusive Economic Zoneの略だ。

沿岸から200海里までは沿岸国に経済的な管轄権がある。

天然資源開発、設備、調査、保護・保全がその「管轄権」の内容である。

200海里の外は公海となる。誰もが自由に行き来し、経済活動他を行ってよい海だ。

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日本においては、近隣に行儀のよくない国があるという特異な地政学的環境下、海上保安庁の仕事は年々増加傾向にある。

そのため保安庁は現在約450席の船艇を保有、うち約130隻が100トン以上の巡視船である。

 

愛称うみわし

監視活動は、巡視船と搭載ヘリによるものだけでは十分とは言えず、広範囲をカバーし、スピードも速い固定翼機による探索の強化も図られつつある。

ガルフストリームは、保安庁が保有する飛行機の中で最大、最高性能の機体である。

その航続距離は1万キロにもおよぶ。東京から北回りで西ヨーロッパにも届く距離だ。

その高い性能から、米国の沿岸警備隊はもちろん、米軍、陸・海・空・海兵隊の四軍すべてが戦闘以外の目的で運用しているのだ。

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