【昭和生まれの嗜み】キン肉マン例え用法集パート1~正義・悪魔超人編

【昭和生まれの嗜み】キン肉マン例え用法集パート1~正義・悪魔超人編

紳士の常識「キン肉マン例え」

世の中すっかり春です。新しい学校、新しい職場、そこで訪れる新しい出会い。心機一転新生活に高鳴る胸。しかし浮かれてばっかりいていいのでしょうか。

しばらく一緒に過ごすことになる上司、先輩、チームメンバーが1970~1980年代の生まれだったとしたら。そして会話の端々に「キン肉マン例え」をブチ込んでくる困った人であったとしたら

そして、世代やその他の理由で、その例え話の悉くがアナタにとってわからない、ピンと来ないものであったとしたらどうでしょう?

最初のうちは良くても、あまりにディスコミュニケーションが頻発すれば、相手はアナタのことを「絡んでも面白くない人」「話が通じない人」挙句の果てには「不勉強な人」なんて思ってしまうかもしれません。

もしそんな事態になれば、アナタにとってだけでなく周囲の人間にとってもピリピリした空気が伝わり、誰にとっても精神衛生上喜ばしくないことになりかねません。コミュニティは崩壊、商談なら決裂、新人は5月病まっしぐら

そうなる前に!昭和生まれのコモンセンス、嗜みとしての「キン肉マン例え」用法をご紹介します。

超人ごとにご紹介するこの用法集の使い方です。

リストは【「○○マンみたい」と例えられてしまったら】というケースを想定していますが、「○○マンじゃないんだから。」「○○マンかよ。」といった場合も登場する超人の欄を参考にして頂けます。

そしてそれが、ポジディブな意味で言われているのか、あるいはネガティブにとらえなければならないのか、超人のプロフィールを聞いただけでは分からないニュアンスも編者である私の見解で併記しております。あくまで参考意見の一つとして、「その可能性が高い」くらいに受け取ってもらえれば丁度良いです。

初級編の今回は、数百人いるキン肉マン超人の中から、キン肉マンら正義超人、そして悪魔将軍率いる悪魔超人。そしてパート2となる中級編では完璧超人・王位継承戦登場超人をご紹介します。それではさっそくいってみましょう。

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正義超人編

キン肉マンみたい【印象:ややネガティブ】

団子鼻にタラコ唇。作中よくブタと比較されている。容姿を指して例えられたら、ほぼ悪口の可能性高し。ただし、アナタの仕事っぷりに対して例えられたら、終盤追い込み型、もしくは逆転勝利型という意味で一転ポジディブな印象。また、非常にレアケースとして「実はいい男」という意味でつかわれることもある。

テリーマンみたい【普通】

テンガロンハットにハンバーガー、ティピカルなアメリカ人風という意味。額に「米」という字がある以外は、普通の人間に見えるため容姿の例えにされることは少ない。物凄く強い印象はないが、なんだかんだ言って勝率はすごく高いため、「影の仕事人」「縁の下の力持ち」的な意味合いで使われることもある。

ロビン・マスクみたい【ややポジディブ】

博物館などに展示されている中世の甲冑に向けて使われることが一番多い。そのまんま。作中屈指の人気超人であるにも関わらず、例えとして使用できるケースは少ない。アメフト選手がプロテクターを装着している状態を指して言うこともある。バランスの悪い高いところで足を伸ばして座り、腕組みしながら高笑いしていたら言われるかも。

ラーメンマンみたい【ややネガティブ】

頭部を怪我して頭に鉢巻のように包帯を巻いている状態。それ以外で容姿に対して使われたら、顔が細長い、目が細い、どちらかを揶揄されている可能性が高い。鍋に張った水や砂に繰り返し手を入れている状態のときに使われたら、スピンオフ作品『闘将!ラーメンマン』に登場する毒手づくりのことを言われているので、「それはラーメンマンじゃなくて、蛾蛇虫(がだむ)だから。」と切り返すと感心してもらえるだろう。

ブロッケンJrみたい【ややポジディブ】

前にツバのあるタイプの帽子が似合うという意味。あるいは軍服的な制服が似合うという意味。仕事ぶりに対して言われたら、残念ながら「善戦は認めるが結果はともなっていない。」という意味で使われることが多い。ゲームの操作キャラに対して「ブロッケンJrみたいなキャラ」と例えられたら、ゲームバランスを崩壊させるチート級の強キャラという意味だ。

ウォーズマンみたい【ややポジディブ】

均整の取れた体つきの人に対して使われることが最も多い。「コーホー」という特徴的な呼吸音を指すこともある。ほかに手に装着する爪状の武器に対して使われることも多い。「超ざっくりした計算をする人」を指して例えられることもある。持ち技である痛め技「パロスペシャル」は、少年ジャンプ連載当時、マネする小学生が多発してPTAにロックオンされたことがある。

ウルフマンみたい【ややネガティブ】

人形のようなものが5体バラバラになった状態を指す。また、太いチューブ状のものが体に巻き付いた状態にも使われる。誰かの顔面に執拗に張り手をかましているときに用いられることもあるだろうが、そんなことがないようにしてほしい。「大事な時に呼ばれない」という意味で使われることもある。

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ジェロニモみたい【たぶんネガティブ】

戦力として微妙という意味。もしくは声がうるさいという意味だ。ファンは怒るだろうが、公式ファンブックの「キン肉マン超人閻魔帳」でも、戦力はC評価を受けているので仕方がない。レアな用法としては「元は普通の人間」という意味もある。

ペンタゴンみたい【ポジティブ】

白い大きな翼が背中から生えている、もしくは華麗に空を飛んでいる状態。必殺技の「クロノスチェンジ」から、劣勢だと思っていたら、いつの間にか攻勢に転じている状態を指すこともある。

カナディアンマンみたい【最近ポジティブ】

おでこに紅葉したカエデの葉っぱを張り付けている状態。もしくは「実はとっても力持ち」という意味。相棒のスペシャルマン同様、マイナーさを逆手に取ったスピンオフ作品が人気なので、「こいつはキン肉マン例えを理解できるか?」という試金石として使用されることも最近多い。

スペシャルマンみたい【普通】

「何がスペシャルなのか判らない」という意味。あるいはスピンオフ作品由来の「いい奴」という意味。頭部のデザインについて、他のヒーロー作品に類似したキャラクターがいるため(ウルトラマンアトラスなど)、その形状を指して使用されることもある。

タイルマンみたい【普通】

角ばった印象の大きな体つきを指す。類義イディオムとして「オイルマンみたい。」があげられる。

ベンキマンみたい【かなりネガティブ】

頭にソフトクリームの形状のものが乗っている状態。あるいは体の前部に紳士用便器がくっついている状態。「ああ見えていいところの生まれ。」という意味合いで使われることもある。人に対して例えるときは注意しよう。

カレクックみたい【普通】

頭にカレーライスが乗っている状態。もしくは人を指してカレーを容易に連想できる状態(インドの方とか)を指す。レア用法としては、刺激物を目や傷口に塗り付ける行為に対して用いることもある。転んで膝をすりむき泣きわめく幼子に、マキロンを塗り込む母親を見て、ちょっと思ったことがある。

ティーバッグマンみたい【普通】

頭部が大きなティーカップ状になっている様子。もしくは紅茶のティーバッグをぶんぶん振り回している状態。稀に顔よりもかなり大きいサイズのカップで飲料を飲んでいる状態のとき、「ウォーズマンにやられたティーバッグマンみたい。」のような使い方をすることもある。

ザ・フィッシャーズみたい【ややネガティブ】

容姿に対して例えるときは、ただの悪口。マニアックな超人であるがゆえに、「マイナーな人(もの)」という意味合いになることもある。

ミート君みたい【普通】

物知りで、よく気が付く参謀的な存在に対して使われるときと、ウルフマン同様、五体がバラバラになってしまった人型のものに対して使われるときと、両極端。スタイルに対して使用されたら、ミート君は2頭身なので、何というか、つまりはそういうことだ。

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悪魔超人編

ステカセキングみたい【かすかにポジティブ】

ヘッドホンで大音量の音楽を聞いている、もしくは聞かされている状態。「最高のミュージックを…」的なフレーズに対して引用されることもある。笑い声は「ケケケ」だが、アトランティスやスプリングマン、スニゲーターと混同しやすいので、笑い方をもって、あえてステカセを例に出す人は少ない。

ブラックホールみたい【ややポジティブ】

頭部に大きな穴が開いているように見える状態。もしくはオナラをかけられてダウンしてる人に対して使う。「どこがポジティブなんだよ。」と思われるだろうが、デザインといい、ファイトスタイルといい、キン肉マンの世界ではかなりスタイリッシュな方の人気超人なので、貶す感じのニュアンスにはなりにくい。笑い声は「カーカカカ」。

ミスターカーメンみたい【普通】

特別人気が高い超人というわけではないが、例えられるケースは割と多い。エジプトのファラオ系の遺物全般、ストローで飲料を執拗に啜っている状態、首だけで浮遊している描写などにこの例えが用いられる。笑い声は「マキマキ」だが、覚えている人は少ないし、実際にはそんな笑い方をする人はいないだろう。

アトランティスみたい【ややポジティブ】

水中から片手を伸ばしたまま飛び出してくる状態を指す。キン肉マンオンタイム世代にとって、ロビン戦は夢に見るくらいの強烈なトラウマシーンであったため、アトランティス例えは、ほぼこの状態のみを指すといって過言ではない。例えるときは自然と畏怖の念が乗る。笑い声は「ケケーッ」。

ザ・魔雲天みたい【普通】

色黒の巨漢が柔道着を着ている状態。もしくは切り立った三角形の山に対して使うこともある。笑い声は「ゲヘへへ」。「おまえもザ・魔雲天みたいにしてやろうか。」と言われたら、相手は高確率であなたにプロレス技のブレーンバスターをかけるつもりである。注意されたし。

スプリングマンみたい【普通】

太いスプリングのようなものに対して使う。もしくは屋台などでよく見かけるレインボースプリングという玩具を、階段から落として遊ぶときによく例えられる。笑い声はこの人も「ケケケ」。お仲間に「ケケケ」と笑う人が多いのだが、筆者の中では「ケケケ」と言えばスプリングマンが一番最初に思い浮かぶ。

バッファローマンみたい【ポジティブ】

作中、キン肉マンに次いで二番目くらいに扱いの良い超人であるため、たいていは良い意味で例えられる。良いガタイであるとか、勢いがあるとか、そんな感じ。天龍源一郎ばりのカーリーヘアを指す場合もあるが、あえてバッファローマンを出してくるということは、似合っていて格好が良いと暗に言っている可能性が高い。ホントにレアなケースとして、「カツラ」を疑われている可能性もある。

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スニゲーターみたい【普通】

緑色のスニーカーに対して用いられる。または、緑色の体色の爬虫類を指すこともある。悪魔超人たちの中では鬼軍曹的ポジションの苦労人。笑い声はこの人も「ケケケ」だ。

プラネットマンみたい【かすかにネガティブ】

フラフープが上手い人。人質をとることに衒いがない人。名前負けをしている人。といったあたりの意味が多いだろう。奇抜な容姿と設定、新章でのカッコいい登場シーンなどから人気が高めの超人だが、例えられるときは良い意味になり辛い。笑い方は「カカカー」。

ジャンクマンみたい【ややポジティブ】

両手に持ったものを、勢いよく打ち合わせる状態。オーケストラのシンバル奏者や、「火の用心」の拍子木を打つ人などに使われる。死角や後ろから近づく人やモノに対して、勘よく気づく状態(ダブルフェイスという能力から)にも使われる。笑い声は「ニヒヒヒ」。

ザ・ニンジャみたい【ポジティブ】

悪魔六騎士といいながら、全然悪魔っぽくない男前の超人。「ザ・ニンジャみたい。」と言われたらキン肉マンのファンにとってはほとんど誉め言葉。稀に持ち技から、相手の顔を鷲掴み、アイアンクローしている状態(顔写しの術)や、格闘技などの対戦中に、すばやく体を入れ替える(順逆自在の術)様子などの例えに使われることもある。

アシュラマンみたい【ほんのわずかにポジティブ】

この超人もキャラが濃いため、色んなケースで例えられる。腕がたくさんある(ように見える)状態はもちろん、多重人格っぽい人に対しても例えられる。また数字の8を横にすると∞(無限大)になるというロジックの発明者でもあるため、こういった数字やアルファベットの読み替えの際には、結構引き合いに出される。笑い声は「カーカカカ」。こちらも「ケケケ」同様、色んな仲間とかぶっているが、私見ではアシュラマンは「カカカ」界のオーソリティーなので、「カカカ」と笑う人に対して「アシュラマンみたい」という例えは正しい(と思う)。

サンシャインみたい【普通】

容姿を指す場合は、タイルマンと同じく角ばった大きな体の例え。アスファルトを整地するロードローラー、もしくは産業廃棄物用の回転式破砕機に対して例えられることも多い。キン肉マン例えは、相手が知っていることが前提であるため、一世を風靡した王位継承戦以前のエピソードから抽出されることがほとんどだが、サンシャインに関しては、新章での清々しい悪漢ぶりに、彼が近年残した名言「都合の悪いことは忘れよ。」から、同様のセリフ、または行動をとる人に対してもこの超人の例えが使われる。笑い声は「グォッフォッフォッ」真似するのは難しい。

悪魔将軍みたい【ちょっとだけポジティブ】

そんな例え聞いたことないし、誰かに対して思ったこともないが、あえて言うなら連続で高速でんぐり返しをしている人(持ち技地獄のメリーゴーラウンドより)か、もしくはすっごく尊大な人に対して用いることもあるかと。超人界では最強の男なので、もしあなたが「悪魔将軍みたい」と言われたら、相手はアナタのことを畏怖すると同時に、カリスマとしてリスペクトしている可能性が高い。逆もまたそう受け取られるので、使用する場合は注意されたし。

追記:プリプリマンみたい【かすかにネガティブ】

上半身がむきだしのお尻になっている有名ネタ超人。登場時なぜか7人の悪魔超人のセンターを飾っていたが、次の週はいなかったことにされてしまった。NHKのEテレでそっくりなキャラクターが探偵稼業をしているアニメが放映中だ。プリプリマンみたいと言われたら、その場で真顔で真意を問うたほうがいいかもしれない。

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以上、初級編として正義・悪魔超人のキン肉マン例え用法集をお送りしました。いかがでしたでしょうか。書いてて途中からキン肉マンのファンに石を投げられるのではないかと心配になってきましたが、あくまで「私ならこの例えはこう受け取る」という個人の見解であるということを、重ねて強調させて頂きます。ご興味がございましたら、そのうち上げるつもりの「中級:完璧超人・王位継承戦登場超人編」もご覧いただけたら幸いです。

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