【4月29日（月）まで！】キン肉マン超人総選挙2019に参加しよう

「令和」最初のチャンピオンが決まる

選挙とは、民主主義国家において主権者たる市井の民の声を、天下に響かせる唯一の手段。

現在（2019年4月）、ここ数年で最も重要と言ってもいい選挙が、開催中であることをアナタはご存知だろうか。

そう『キン肉マン超人総選挙2019』である。用意されたWEBの特設ページ上で『キン肉マン』本編（二世は除く）に登場している超人（超人以外も若干名含む）137キャラクターの中からお気に入りを3名チョイスして投票するというもの。

＞＞＞こちらがその特設ページ

「なんだ、ただの人気投票かよ。」と思うなかれ。

今から8年前の2011年。

日本中が肩を落とし、元気がなかった頃。

まるで「久しぶりだな。元気にしてたか？」と僕らの肩を叩くかのように突如連載が復活した『キン肉マン』。しかも、代替わりしたストーリーの続きではなく、一世を風靡した週刊少年ジャンプでの連載、その完結編となったキン肉星王位争奪戦終了から直接繋がっていくストーリー。24年の時を経て、改めて見るキン肉マンの雄姿に「まだ何も終わっていない。」と勇気づけられた人も多かったはず。

作品の中だけでなく、読んでいる読者にまで元気を与え得る日本が誇る本物のスーパーヒーロー、キン肉マン。イチローがいらないっつった国民栄誉賞を、キン肉スグルがもらったっていいくらい。

そのキン肉マンが、1979年の連載開始から、今年でちょうど40年という素晴らしい節目を迎えるというのに、手をこまねいて傍観してていいはずはないのです。総選挙への投票はなかば国民の義務であるべき、みんなで盛り上げてキン肉マンを祝福するべきなのです。

「キン肉マンか、懐かしいな。」と思った世代だけでなく、これを読んでいる未来に光溢れる若者の君。

キン肉マンは確かに「昔」生まれですが、今なお新しい戦いに身を投じ続け、アップデートされている「現在進行形」のキャラクターです。僕も昔若者でしたから、あなた達が「おじさん」が好きなものを敬遠しがちなのもよく分かります。しかしそれではあまりに勿体ない。読者のアイデアを練る形で生まれる多彩なキャラクター、細かいツッコミをふっ飛ばしながら怒涛の勢いで突き進む奇想天外なストーリー。漫画王国日本においても、そのオリジナリティーにおいて他に類をみない作品。それが『キン肉マン』なのです。

総選挙特設ページには、登場するキャラクターのほぼ全てが記載されています。気になる名前の超人をググって、名前より強烈なその容姿を確認したり、ニコニコ百科事典を読んでみたりしてくれたらうれしいです。絶対気になるキャラが一人はいると思うので。若い読者が増えれば、そしてそれが繰り返されればキャラクターは永遠に生きることができる、本稿にはそんな願いもこめています。

新章超人をトップ10に送り込め

キン肉スグルに国民栄誉賞を、とか言っておきながら矛盾しているようですが、既に投票を終えた僕は、「ザ・マン」「ガンマン」「ジャスティスマン」の三名に入れました。

ちょっと理由を説明させて下さい。

彼ら３名は前述した王位争奪戦後、2011年以降に展開されたストーリーアーク、「完璧超人始祖編」に登場する超人です。

最近、筆者と同年代1970年代から80年代がコンテンツ制作の現場において、監督的立場につくことが多くなったからなのか、分野を問わず、僕らが子供の頃に親しんだキャラクターをリブートするような企画が非常に多くなってきています。こないだ紹介したNETFLIX『ULTRAMAN』なんかもそうですし、もっといや『スターウォーズ』のシークウェルや『ブレードランナー2049』なんかもその類だと思います。で、そういった企画、うまくいくこともありますが、たいていの場合、新旧のファンによって「オリジナルには適わないね。」という評価に落ち着いてしまうことが殆どです。

しかし、ことキン肉マンに関して言えば、この「完璧超人始祖編」、俗にいう新章が抜群に面白かった為、ただの「焼き直し」という誹りを受けることなく、真の意味で復活に成功した稀有な例と言えます。

立役者となったのは、もちろんキン肉マンことキン肉スグルをはじめとする、テリーマン、ロビンマスク、ラーメンマンといった正義超人や、バッファローマンやステカセキングといった悪魔超人ら懐かしのメンバーなのですが、新章において彼らはいわゆるベビーフェイス（善玉、観客側）、対してヒール（悪役）となったのが、この「完璧超人始祖編」で初登場となった彼ら、完璧超人たちなのです。

敵役としての彼らの魅力がなければ、新章の成功はあり得ませんでした。何しろ相手は前段にあげたような、30年を超える歴史を持ち、誰もが顔と名前を知っているようなキャラクター、これは生半可なことではありません。特に僕が推す三人はいいですよ。ジャスティスマンなんかロビンマスク以来のイケメン超人ですし、ザ・マンやガンマンは恐ろしさと圧倒的な強さの中に、ひとそえの可愛らしさがあるんですよね。

新章の顔としては、十二分に役割を果たしたと言える彼らですが、とはいえ当たり前のことですが、その知名度においてはまだまだ旧キャラには一歩譲るものがあるのもまた事実。

先日発売が発表された学研の超人図鑑、筆者の職場でも同世代を中心にわかにキン肉マンの話題がブームになったのですが、もっぱら会話に登場するのは王位争奪戦以前の超人の話ばかり。

連載再開以降、これまでに3回（間違ってたらすいません）開催された総選挙では、毎回善戦はするものの、新章から登場したキャラクターは人気ランキングトップ10に一度も食い込めていません。最高位は2017年のサイコマンと、2015年のガンマン、いずれも11位。

そんなわけで、もちろん彼ら三人が大好きだということもあるのですが、彼らのうち（ネメシスやサイコマンでもいいです）1人でもトップ10に入れば、「？」と思った新章を読んでいないファンが38巻以降を手に取るきっかけになるのではないかと期待するわけです。

いかがでしたでしょうか。もしご興味が湧きましたら『キン肉マン超人総選挙２０１９』へ参加してみてくださいね。その際は、新章超人たちもぜひ宜しくお願いします。