【オオカミ作品にハズレなし】ダークソウルの深淵歩きアルトリウスと大狼シフの友情に涙する

【オオカミ作品にハズレなし】ダークソウルの深淵歩きアルトリウスと大狼シフの友情に涙する

ダークソウルというゲーム

「ダークソウル」というのは、株式会社フロム・ソフトウェアが2011年に発売したゲームソフトのタイトルです。

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8年近く前のゲームなんですがいまだに人気が高く、昨年(2018年)、画質を最新の据え置きゲーム機に対応させた「ダークソウル・リマスタード」が発売されました。この「ダークソウル」というゲーム、ジャンルでいうと中世ヨーロッパをモチーフにしたアクションRPG(ロール・プレイング・ゲーム)で、重厚な世界観や優れたキャラクターデザイン、そして快適な操作性と特徴はたくさんあるんですが、とにかく「難しい」ことで有名なんですね

↓公式動画です。雰囲気がわかると思います。

昔のファミコンゲームとは違って、ここ20年くらいの日本製アクションゲームというものは、とにかくプレイヤーに優しくて、アクションゲームが苦手な人でもなんとかなるものが多いんですが、この「ダークソウル」シリーズはそうは行きません。とにかく敵の攻撃がシビアでダメージも大きいため、雑魚敵とはいえ二体以上に囲まれると途端に窮地に。また武器も満足に振れない狭い通路や、幅の狭い高所などで戦闘になるため常に相手と自分の位置関係を把握しながら立ち回らないと、あっという間に「YOU DIED」行き。この厳しいゲームバランスのせいで最序盤で心折られたプレイヤーは数知れず。実を言うと筆者も8年前の初回発売時に買ってプレイした際には、中盤に何十回挑戦しても倒せないボス(相撲と槍)がいて、ムカついてクリアせずに売り飛ばしてしまいました。

ただ、前述した通り世界観や操作性は大変好みでして、若干強すぎる歯ごたえ込みでこのゲームには何年たっても忘れられない「味」がありました。で、昨年所有する任天堂switch用のリマスター版の発売を機に「今度こそクリアしてやる」と一念発起。通勤や子供が塾に行っている間の待ち時間などを利用してちょっとずつ進めて、つい先日、3カ月もかかってしまいましたがやっとストーリー1周目をクリアしました。

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オオカミ作品にハズレなし

なぜ急にゲームの話をはじめたかと言うと、筆者は常々、映画やコミック、小説などにおいて、主人公あるいは重要なキャラクターとして、哺乳類の「狼」が登場する作品は質が高いものが多いのではないかという仮説、「オオカミ作品にハズレなしの法則」を提唱しておりまして。何故そうなるかは現在研究中なのではっきりと説明できないのですが、『もののけ姫』のモロとか、『ゴールデンカムイ』のレタラとか、『ゲーム・オブ・スローンズ』のゴーストとか、『BEASTARS』のレゴシとか、例なら色々挙げられるわけです。

で、この『ダークソウル・リマスタード』にも、非常に印象的なオオカミが登場します。その話がしたくてここまで前置きが長くなりました。もしかすると筆者が単純にオオカミが好きなだけ、オオカミのイラストが描きたかっただけかもしれませんが、世間に少なからずいるであろう同好の方に向けて、『ダークソウル』世界のナイスなオオカミをご紹介したいと思います。

アルトリウスとシフの物語

ダークソウルというゲームの舞台はロードランという架空の国です。主人公が旅するのは、闇の力により侵食され亡者が行き来する廃都となってしまったロードランですが、この国には数百年前、英明なる王グウィンと、その麾下で武勇を誇った伝説の四騎士がいました。騎士アルトリウスはその四騎士の中の一人。腕利き揃いの四人の中でも卓越した剣技を誇り、「最強」の誉れ高かったアルトリウスは、いつも灰色い毛並の大きな狼シフをお供に連れていました。

あるとき、ウーラシールという国のお姫様が魔物に攫われて行方不明になり、アルトリウスとシフは救出に向かいます。お姫様をさらった魔物の力は強大で、誰も手が出せませんでしたが、アルトリウスはその魔物の力を契約によって自らに取り入れる術を身に着けており、アルトリウスとシフは、お姫様まであと少しというところまで迫ります。ところが、アルトリウスの身中に巣食ったその魔物が、その力を振るうたび彼の自我をも侵食し、やがてアルトリウスは完全に魔物となってしまいます。意識を失う直前、アルトリウスは親友にして相棒のシフを守るため、自らが持っていた盾を印に結界を張ったのでした。

魔物となったアルトリウスは、縄張りに入るものを、見境なく襲うようになってしまいます。

主人公(プレイヤー)は、ロードランを探索中、ひょんなことから数百年前の過去のウーラシールに赴くこととなり、そこで、敵として登場するアルトリウスと対峙します。

主人公に対し、まだ自我を失う前の戦闘で、おそらくはシフを救うために盾を手放したことによって砕けてしまった左腕をだらりと下げ、大剣を担ぐような形で構えるアルトリウス。そこから繰り出される凄まじい速度の斬撃の数々は、ここまでで操作ににだいぶ慣れたプレイヤーを絶望させるほどの威力。咆哮しながら体ごとぶつかってくるそのファイトスタイルに、彼の元がなんたるやを知っているプレイヤーは悲しみすら覚えます。

やっとの思いで退けると、細かい光となって消えてしまうアルトリウス。

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さらに奥へと進んでいくと、魔物に侵食された真っ暗なエリアに、結界の中で守られながら、すっかり弱っている狼シフの姿があります。結界の周囲にいる敵を片付け、これを救出すると、シフは礼を言うように一声鳴いて去っていきます。

やがてアルトリウスやお姫様を捉えていた魔物をも退治して、数百年の時を超えロードランに戻ってくる主人公。

主人公は主人公でゲーム的にやらなければならないことがあり、そのためには、かつてアルトリウスが身につけていた魔物との契約の証、魔法の指輪が必要となります。その指輪を手に入れるべくアルトリウスの墓所を訪れる主人公。

と、そこには、数百年の間に巨大な魔物と化してしまったシフが、主人の墓を護るべく立ち塞がるのでした。

主人公の匂いを嗅いで、何か忘れていた大事なことを思い出したかのような素振りを見せるシフ。ですが、結局はアルトリウスの墓に誰も近づけないという意思が勝り、主人公と戦う羽目になってしまいます。

「ゲーム史上、最も戦いたくないボス」とまで称されるシフとの戦い。前段の動画の2分30秒すぎに登場するのが当のシフです。

重厚ながら徹底してドライなダークソウル の世界において、最もエモーショナルで、印象的な場面です。筆者自身戦いの終盤、主人公の攻撃で傷つき、ヨロヨロしながらも向かってくるシフに、「もうやめろ!」と何度呼びかけたことか。

そんなわけで、この灰色の大狼シフと、アルトリウスは、ゲームをプレイした者すべてに鮮烈な印象を残し、合計3作を数えるダークソウル シリーズでも一、二を争う人気者となりました。このゲームシリーズは、世界で累計約900万本の売り上げを記録。その人気は日本だけに留まらず、世界中で幅広い層の支持を得ています。その人気の陰に、このコンビが華を添えていることは言うまでもありません。

いかがでしたか?

普段ゲームをしない層に向けて、このナイスなキャラクター、灰色の大狼シフとアルトリウスの物語をお伝えすべく言を連ねてまいりました。日本が誇るポップアイコンの1つ、これを機にぜひお見知りおきください。

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