The Record flight of Kamikaze

The Record flight of Kamikaze
Advertisement

神風号とは

東京ーロンドン間、100時間以下での飛行に使用された飛行機だ。

1930年代、西洋に追いつくことに一生懸命であった日本。航空分野においても様々な努力がなされたが、東京―ロンドン間を、国産の機体、エンジン、そして操縦士も日本人によって100時間以下で飛行するという偉業は、国内はもちろん、日本は未だ後進国という認識が一般的であった世界中に強烈な衝撃を与えた。

この記録への挑戦は、イギリス国王ジョージ6世の戴冠式を記念した、東京―ロンドン間の親善飛行として実施された。主催は朝日新聞。機体に対する信頼性が成功の鍵を握ることから、陸軍の偵察機として試作された三菱重工製の97式司令部偵察機の機体が使用された。

エンジンは中島飛行機製の「寿三型改」。当時としてはトップクラスの性能と信頼性を誇っていた。

搭乗員は、朝日新聞社航空部員の飯沼正明操縦士と、塚越賢爾機関士が選ばれた。

1937年(昭和12年)4月6日出発。日本時間の4月10日午前0時30分、ロンドンに到着。所要時間94時間17分56秒、実飛行時間は51時間。大記録を樹立した。

Advertisement

(文・イラスト:YOGI age71)

飛行機カテゴリの最新記事