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ギリシアの首都アテネの中心街は、アクロポリスの丘の北側斜面にほぼ接しているため、観光客は買い物がてら徒歩で急斜面を登り、神殿に到達することができる。
丘の頂上は平たく整地され、その一帯が聖地となっている。
神殿なる建築物は一般的に言って、東西南北の方角にきっちり対応している場合が多いものだが、パルテノン神殿の場合は正門が西南西を向く長方形型という、ややへそが曲がった建物となっている。
トルコに占領されていた時代、パルテノン神殿は弾薬庫として使用されていたが、ある時爆発事故があって建物は大破してしまった。それにも関わらず、美しさを失っていないように感じる。
仕事でアテネを訪問した折に、何度か登って見学したものだ。多くの観光地がそうであるように、ここにも猫が多い。
スケッチは南西から見たパルテノンの丘。これが本当のシンデン図なり。
大昔この手前の急斜面を、ソクラテスが弟子を伴って散歩していたのだそうだ。
ソクラテスが弟子に語ったとされる言葉にこんなのがある。
「結婚はしなさい。良い妻なら幸せな家庭を持てるし、悪い妻なら私のように哲学者になれる。」
ソクラテスさんの妻クサンティッペは、悪妻だったとして知られておりヨーロッパでは恐い奥さんの代名詞になっている。
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