ご注意 本稿は筆者が愛聴しているTBSラジオ番組『空気階段の踊り場』にメールを送ったら、TBSラジオのアプリにUPされるアフタートーク内で3週連続読んでもらえて大変嬉しかったので、記念にその経緯を羅列したものです。決してメール投稿のコツやノウハウなどを記しているわけではなく、リスナーですら興味を持ってもらえるかは怪しい内容ですので、本当にお暇な方のみお付き合い下さい。しかも、成り行きから節足動物(クモやムカデ)の画像も載せていますので、こういったものに耐性のない方は閲覧をご検討ください。
ラジオリスナーの皆様ごきげんよう。つかぬことをお伺いしますが、皆様はラジオ番組にハガキやメールを送ったことがありますか?
恥ずかしながら筆者は、学生時代から色んな番組を聴いているにも関わらずこの歳(1977生)になるまで一度もトライしたことがありませんでした。それが何の気の迷いか、試しに一通送ってみたら幸運にも採用され、調子に乗って次週もう一通送ったらまた、という具合に都合3通3週連続で読んで頂き、コロナ禍でいいことが少なかった2020年上半期の締め括りにテンションが超上がるという出来事がございました。
その模様は現在、TBSラジオのアプリ「ラジオクラウド」で全てアーカイブとなって残っていますが、アプリのサーバーも容量無制限ということはないでしょうし、何となく同番組のリスナーに言い訳したい事もありましたので、事細かに事実を記録していきたい所存です。
侵入者のコーナー
事の起こりは『空気階段の踊り場』2020年5月23日放送#161のアフタートーク「虫刺され」でした。
妻子と離れ、実家で母親と妹家族と5人暮らし中であった(当時)鈴木もぐら氏。ここ数日一家で正体不明の虫刺されに苦しめられているという話の流れで、もぐら氏が子供の頃に住んでいた市営団地で自身の父親(白鳥氏)と見たという巨大グモの話になりました。そのクモはヤマザキのアンパンくらいの大きさがあったというもぐら氏に対し、そんなタランチュラみたいなクモは日本にいないと疑う水川かたまり氏。その話は「皆さんもそういったエピソードに心当たりがありましたら『侵入者のコーナー』まで送ってください。」ともぐら氏が冗談半分に締めましたが、筆者はもぐら氏の語った巨大グモに心当たりがありましたので、つい業務連絡のような気分で番組宛に以下のようなメールを送ってみました。番組宛にメールを送るのは初めてでしたが、何となくこんな感じだろと、当ブログのハンドルネームと同じラジオネーム、アクトンボーイ名義を使用しました。
件名:タランチュラ
空気階段のお二人、ナガイさん(構成作家)、越崎さん(担当ディレクター)こんにちは。初回放送時からのヘビーリスナーです。先週のクラウドでもぐらさんが話していた「タランチュラ」ですが、日本の家屋に生息している巨大グモ、アシダカグモだと思います。アシダカグモの中には胴体部分が5センチを超える個体がザラに存在します。このクモはその巨体に見合わないスピードを活かして、住居に住むゴキブリほか人間にとっての害虫を捕食します。臆病な性格で人間には一切害を及ぼしませんが、昔からゴキブリがたくさん出る家にはセットでアシダカグモも登場すると言われ、益虫として敬意を込めて虫ファンの間では「軍曹」などと呼ばれたりもしています。市販もされているので、理由のわからない虫刺されに苦しめられているもぐら家でも一匹放し飼いにしてみると、いいかもしれません。かたまりさん、もぐらさんの誕生日プレゼントにいかがでしょうか。
一通目が読まれる
気軽に送ったものの、内容的に何となく読んでもらえるような気がしていたのですが、この翌週の『踊り場』#162は桂正和の人気漫画『I’s』特集で、アフタートークもアイズ一色となりました。特集自体はもぐら氏の伊織ちゃんアテレコが最高で『踊り場』史上屈指の爆笑回でしたが、「やっぱりそうそうメールなんて読まれるもんじゃないんだなぁ。」とちょっとガッカリした気分もありました。
せっかくの一週間の楽しみを、自分の行動で減じてしまうのはナンセンスに思えましたので「やっぱりラジオはサイレントリスナーに限るな。」と自認していたその翌週、会社からの帰宅中に当日UPされた2020年6月6日放送#163のアフタートーク「伊織ちゃんの声」を聴いていると、終盤で急遽もぐら氏が「ここで新たなコーナーをはじめさせてください…侵入者のコーナー!!」とがなるではありませんか。これはひょっとすると、と思う間もなく読まれた一通目のメールが上記の筆者が送ったものでした。大ファンの番組パーソナリティが自分の送った文章とラジオネームを読み上げてくれる。長年ラジオのヘビーリスナーとして、自分のメールが採用されるってどんな気分なんだろうと思っていましたが、「ああ、こんな気持ちなのか。」と映画『ローガン』のラストのようなことを独り言ちて、電車の中でニヤニヤが止まりませんでした。コロナでマスクしてて良かったです。
ちなみにアシダカグモは↓のような虫です。
二通目でちょっと盛る
人間というのは欲深い生き物で、ラジオで一通自分のメールが読まれただけで急に気が大きくなり、次回も読んでもらいたいという願望にかられるようになります。僕のメールが読まれた第一回侵入者のコーナーでは、今度はもぐら氏が自宅で見かけた気味の悪い白いムカデのような、一緒に目撃したもぐら母が「ほっとけ!」と命じた虫の正体を知りたいという流れになりました。また、僕のメールを読み上げる際、空気階段の2人が「侵入者専門家が、ここだっ…!って初めてメール送ってきた。」と笑ってくれましたので、二通目の文面は忖度(そんたく)を思いっきりして以下のような文面を送りつけてしまいました。
件名:白いムカデについて
空気階段のお二人、ナガイさん、越崎さんこんにちは。以前のクラウドでアシダカグモのメールを読んで頂いた者です。その際もぐらさんに「侵入者に詳しい」とおっしゃって頂き、密かに趣味にしている虫研究が意外な形で報われてとても嬉しかったです。
さて、もぐらさんが話題にされていた白く透明っぽいムカデですが、それはムカデではなくゲジか、あるいはシミという虫だと思います。
ゲジであればムカデと同じように足がたくさんあるはずですが、ムカデと違うのは触覚や足がとても長く、体色も薄く、素早く動くという特徴があります。一方シミはシャコを銀色にして小さくしたような昆虫で、足は6本しかありません。
ゲジはアシダカグモと同様にゴキブリを食べてくれる益虫ですが、シミは古い書物などを穴だらけにしてしまう害虫です。「毛が生えていた」というもぐらさんの印象から、ゲジの可能性が高いと私は思います。もしゲジであるならば、殺さずそのままにしておくのがベターなんですが、もぐら母が「ほっとけ!」と指示したのは、野生の勘で「あいつは敵じゃない」と分かったからではないでしょうか。そうであるならば素晴らしい能力ですね。長文失礼しました。
趣味にしている虫研究…。僕は一応虫は好きな方で趣味でオオクワガタを飼育したりもしているのですが、普段趣味ってほど虫のことを考えたりはしていません。ただ、言い訳させて頂くと、一通目と二通目、そして三通目もそうですが特に調べたりしなくても調査対象の虫のことを知っていたのは事実、まあどれも専門家でなくても判るまあまあメジャーな虫だったていうのはあるのですが、何でしょう、勝手に指が動いたといいましょうか、読まれやすいように盛ってしまった感はございました。ちなみにゲジはこんな虫です(閲覧要注意)
案の定と申しましょうか、筆者の思惑は当たり翌週#164アフタートーク「I’sをキミも」の侵入者のコーナーで二通目のメールも読まれました。もぐら氏には連続して採用されたことに気付いてもらえ、かたまり氏には「大車輪の活躍」とまで評されて、さらに他のリスナー様が送ってきた第三の虫の正体も知ってたら送って欲しいとまで言われて喜びも大きかったのですが、二通目にして『空気階段の踊り場』ではもう「虫研究家」として振舞うしかなくなったということ、そして何より、僕のメールで空気階段の会話がそんなに盛り上がらないという現実に、やや愕然としてしまいました。
三通目でがんじがらめに
謎の虫を提示される→その虫を自称専門家がマジレスするという規定路線。
ご指名頂いているので、三通目のメールを送れば優しいスタッフやもぐら氏がきっと読んでくれるであろう流れ。メールを読まれること自体は望外の喜びなのに、他の方のようにボケたりするのは一切期待されていない感じ。何より番組の大ファンとして、せっかく自分のメールが何度も採用されているのに番組がハネることに全然寄与してない感じが、嬉しいやら切ないやらでしたが、正負の感情がぶつかりあい最早フラットな気持ちで何とかひねりだしたのが下記メールです。空気階段からのお題は、ラジオネームやわらかいからださんの投稿にあった「子供の頃に見かけた、球体に二本だけ足が生えていてエスカレーターを歩いていた虫、また知り合い2名が目撃した空中に浮かぶ透明な生命体の正体について」でした。
件名:透明な二足歩行の虫について
もぐら さん、かたまり さん、ナガイさん、越崎さんこんにちは。素人虫研究家のアクトンボーイ です。先週のクラウドで、RNやわらかいからださんが子供の頃に目撃したという透明な二足歩行の生き物という難題ですが、虫ファンの誇りにかけて回答させていただきます。考えられるのはモエギザトウムシという在来種の虫です。画像を添付するのでご覧下さい。この虫はクモに似ていますが、胴体部分にフシがなく半透明の球体に見えることや、足が非常に細く脆いといった特徴があります。可能性として外敵に襲われたか、足が二本になってしまったのでエスカレーターを使っていたのかもしれませんね。また、やわらかいからださんのお知り合い2名が見たという空中に浮かんだりしている透明な生き物は、飛蚊症という目の病気の可能性がありますので一度お医者さんに行かれたほうがいいかもしれません。
反省者のコーナー
ビジネスメールここに極まれり。そういえば『踊り場』は教養バラエティーを何故か標榜してたな、じゃあいっか、じゃないラジオの深夜番組だぞ貴様。何が「病院に行かれた方がいいかもしれません」だよ。お前が行け、行って面白くなるクスリを処方してもらえ。採用されないかもしれないけど、他の方みたいに妖怪だとか都市伝説だとか、二人の会話がより盛り上がるようにできなかったもんかね。番組スタッフもこの不毛な連鎖を断ち切るべく、侵入者のコーナーは爆発することなく第三回で終了。本当にリスナーの方には、力不足をお詫びしたい所存です。今考えれば二通目のメールが分岐点でした。あそこで趣味が虫研究なんて盛らなければ…。人間万事塞翁が馬、背伸びはよくないという教訓が骨身に沁みる一件となりました。
何はともあれ、今回の件で「送ったら採用してもらえる可能性がある」ということが判ったので、今後も本編の「渋谷へ帰ろう」とか「僕、帰ります」とか面白そうなコーナーにネタ投稿をしてみようと思います。アクトンボーイというラジオネームだと「虫研究してるアイツ」になってしまいお呼びじゃない感じが出てしまいそうなのでちょっとほとぼりが冷めるのを待ってからにしますが。
以上ただの独り言のような内容でしたが、お付き合い頂いた方もしいたら、ありがとうございました。
空気階段の踊り場はTBSラジオで毎週土曜深夜27:30から30分間放送しています。生で聞くにはなかなか厳しい時間帯ですが、スマホアプリのradikoタイムフリー機能で好きな時に聞くことができますし、前述のラジオクラウドでだいたい全放送(現時点で中抜けあり)分アーカイブが残っています。最高の番組なので是非聴いてみてくださいね!
空気階段の踊り場
https://www.tbsradio.jp/odoriba/